スタートアップ2社勤務した経験を元に、大企業出身者が感じるスタートアップについて、まとめていきたいと思います。この2社はハード系とソフト系、大企業からのカーブアウト系と創業系と性質の異なる2社なのですが、共通して思うことを取り上げていきます。
転職自体学びが大きい
転職すると、最初必死に勉強します。仕事にも人にも慣れなければなりませんし、新しく学ぶことも多いです。この事自体が知識面でも仕事面でも成長するなと感じます。
これは会社の良し悪し、合っている合ってないない関わらず、入社後半年くらいまでは、少なからずもたらされる恩恵だと思います。
転職回数が多いと「履歴書が汚れる」と表現されるようにマイナスな見方をされがちだと思うのですが、転職の度にオンボーディングを必死に頑張ってきた人は、転職経験自体が成長につながっているという評価もできると思いました。
私の場合は大きな括りでの業界は変わらず、バリューチェーンにおけるポジションを移ってきているので、業界を色んな角度から多面的に見れるようになってきていると実感します。
転職を重ねること自体は私自身あまり良いものだとは思っていないですが、ポジティブにはこういう見方もできるかなと思いました。
入社後のギャップは少なからずある
これは当たり前かもしれませんが、入社後に「こんなはずでは」ということは少なからずあります。これには、採用する側がどうしても会社を良く見せようとする面と、採用される側が都合の良い想像をしている面と、そして採用される側が得られる会社情報が圧倒的に少ない(情報の非対称性)という、構造的な問題が作り出しているものだと思っており、避けるのが非常に難しい問題だと実感しています。
こうなると、信頼関係がモノを言うわけですが、わずか数回の面接で人間性がわかるわけがなく、内部の人間から紹介してもらう「リファラル採用」が良いなと改めて思いました。
私の場合の入社後の最初のギャップは自分の仕事内容です。事前に自分が合意したと認識していた内容とは大きくずれているという感覚でしたが、おそらく会社側としては大枠ではずれてなくて、具体的にやってもらいたいことを考えていったらここに落ち着いた、そしてそれが採用された自分としては「聞いていた話しとは違う」ということなんだと思われます。
まずは与えられたミッションを全うすることにしよう、と思っていますが、こうしたギャップがあることは織り込んで転職する必要があるなと改めて感じました。
トップがすべて
大企業で自分が感じていたことは、仕事は現場で動いていて、あまり経営サイドの影響を感じることが少なかったということです。社長などは雲の上の存在で、年次の挨拶や期初方針説明会などでお目にかかるものの、その意志が日頃の仕事へ影響されることはまずないという感覚。
スタートアップでは、よくも悪くもトップの意向がすべて、二社でトップのキャラクターは全く違いますが、小さなことでも社長に判断を仰いで物事が進んでいく、ということをとても実感します。
そのためどれだけ社長と信頼関係を構築できるかが非常に大きいと実感します。
「社風」=「社長の性格」
そう言い換えられると感じます。
大企業からスタートアップへ転職した著者が見たリアルについて様々な記事を書いており、以下はそのまとめページですのでぜひ御覧ください(転職について、組織論、マーケティング、ITなど)。
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