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プレスリリースの光と影

今日はプレスリリースについて書きます。
自分の携わったプロジェクトや何かが会社の発表として公に出ると達成感があって嬉しいなと大企業時代に思ってました。スタートアップの場合、プレスリリースの内容が会社規模の大ごと感が全然違います。

まずはプレスリリースの定義ですが、

官庁・企業・団体などが広報のために,報道関係者に向けてする発表。また,そのために配布する印刷物。ニュース-リリース。

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報道関係者向けに行う記者会見ということで今回は進めたいと思います。

さて、プレスリリースするのはどんなときでしょうか。色々考えられますが、スタートアップ目線で行くと、ざっと以下のような感じかと思います。

  • 新しいプロダクトのリリース
  • 資金調達
  • 重大なマイルストーンの達成

記者を集めて報道してもらうわけですが、最初スタートアップが知名度が無い内はそもそも記者に興味を持ってもらえない、報道してもらえないというリスクがあります。
そのため、ある程度知名度が出てから、もしくは世の中にインパクトのある内容でないとプレスリリースが成り立ちません。

カーブアウト型のスタートアップの場合は、この点出自企業の知名度を借りてプレスリリースを成立させられるというメリットがあります。
さて、このようなスタートアップの出身会社との共同プレスリリースのメリット、デメリットについて書きたいと思います。

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問い合わせ殺到、ピンからキリまで

プレスリリースにより、一気にHPへの問い合わせが増えます。
これは一つわかりやすいメリットだと思います。
色んな売り込みが来るのですが、「確かに考えてなかったけど、それ必要だなあ」というものがあったりします。調達しようと思っていたものの候補先が増えることもあります。

何事も網羅的に調べるのは労力がかかるので、向こうから売り込みに来てくれるのはリソースの乏しいスタートアップにとってありがたい話です。

面白いのは、SNSなんかで拡散した結果思わぬ形でビジネスで繋がったりしたことです。
また急に増えたのが、「雇ってくれ」というダイレクト問い合わせです。まだこれについては、総評するのは難しいのですが、所感としては、あまり筋が良さそうではないです。

HP経由で入社希望を出すなら、せめて履歴書と職務経歴書は添付し欲しいものですが、そういった例は一つもなく、以下のような雑な問い合わせが多いです。

Aさん
Aさん

「新卒採用してますか?」

※内なる声
履歴書・職務経歴書添付で送ってこなかったらまず見ない

Bさん
Bさん

「採用やってますか?もし人が足りないようなら考えます。しかし、私も今の仕事辞めるのは無責任かもしれませんね」

※内なる声
自己完結?

ちなみに後者のケースは、履歴書と職務経歴書送ってください、と言ってみたら、メール上に文章の羅列で送られてくる、という雑なレスポンスが来ました。

HPへの問い合わせはピンキリです。このピンキリが増えるので、スクリーニングの労力も上がります。また難しいのは、一度返信し、下手に刺激したりしてしまうと揉め事に発展しかねません。

会社のHPに直接売り込んでくるような熱意には敬服しますし、その熱意に応えたい、ご縁があればご一緒したいという気持ちは山々なのですが、リスクもあるなと思いました。

また、これはいずれ必要かもしれないが、今じゃない、という問い合わせもあるのですが、放置しておくと後で探すのが面倒なので、検索性が良い形でまとめておくことにしてます。
弊社の場合は、Teamsでチャンネルを作り、トピックごとに似た問い合わせをまとめて貼り付けてます。担当者に通知飛ばして認識してもらうのも容易です。

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報道内容は制御できない、自社の名前が全くでないなんてことも

プレスリリースの場合、記者に来てもらうわけですが、コストはかからないのがメリットです。しかし、報道内容は各報道会社に委ねられますのでコントロールが効きません。

カーブアウト型スタートアップの場合、出身会社の知名度はあるものの、スタートアップ自身の知名度は最初全く無いも同然です。その状態でプレスリリースが成立すること自体、出身会社の知名度頼みなわけですが、逆に言えば報道内容も、ほぼ出身会社にフォーカスされるという事態が起こります。

つまり、場合によっては自社の名前が全く出ません。

これは中々厳しい、報道する側からしても全く知られていない会社の名前で報道するより、出身会社の名前で報道した方がニュース性も高いので合理的なわけですが、スタートアップ側からすると何のためにプレスリリースしたんだ…という悲しい感じになります。

出身会社との共同プレスリリースという形を取っても、スタートアップの事業の売り込みにはなっても、スタートアップの名前自体は知名度向上にはあまり繋がらないと思った方がいいと思います。

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地方ならではの違い

事業が地方が絡む場合、また違った効果が期待できます。
プレスリリースを受けて報道されるのは、大手の新聞社やテレビ会社だけでなく地方のメディアもあるわけですが、地方の方がよりニッチなものを取り上げてくれます。

地方での雇用創出や、サービスローンチに繋がる場合は、地域限定ではあるものの大々的に報道される可能性が高まるのです。

スタートアップの場合、いきなり競争環境を広げるよりも、エリアを限定して資源を集中してサービス立ち上げをするのは戦略上効果的だと思うのですが、こういうケースはプレスリリースが効果的だと思います。

その地方関連からの問い合わせも増えますし、知名度アップにつながります。

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まず初めにやるべきが全従業員への情報公開ということで、この段階で大半の企業が二の足を踏むと思います。しかしこの本で書かれていることは非常に腹落ちしますし、これからは言われたことだけピラミッド組織でやっていても競争に負けるため、非常に大事な考え方だと思いました。

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◯社員のモチベーションを高める鍵

  1. 正確な情報を全社員と共有
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  3. 階層組織をセルフマネジメントチームで置き換える

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