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転職活動は待ちの姿勢が良いのではないか

スタートアップへ転職するにあたって、どんな転職活動の仕方をしたか、まとめます。
僕の場合、以下のような条件で会社を探していました(上から優先度高い)。

  • やりたい仕事であること(職種はフレキシブル・事業ドメインが決まっていた)
  • スタートアップ、大きくても100人規模のベンチャー(しがらみが少なく、意思決定が早い)
  • 年収が上がる

結果的にはすべてを満たす会社と出会うことができ、無事転職活動を終えることができました。転職活動前から実際に転職までに考えていたことをまとめます。

まずは「転職活動をいつするか」です

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転職活動は2年おきくらいにするといいと思う

市場価値がわかる

転職活動をすると、自分に「値段」がつきます。内定時に、「あなたに年収◯◯円でオファーを出します」と言われるからです。この金額が自分の市場価値になります。業界により相場が異なるので金額の差はあります。

また、自分の専門性と離れるほど、初心者の扱いになるので年収は下がりますし、逆に即戦力であるほど年収は高くなります。それも含めた市場価値になります。

転職活動を考えるときは、何かしら現職に対する問題点、課題があるからだと思うのですが、自分の市場価値を知り、それが現在の年収より高いか低いかを見るとその認識も違ったものになります。

  • 市場価値>現在の年収:自分は今の会社で評価されていない、自分の問題認識はずれていないとわかる。市場価値よりも低い給料でも働くだけの意義があるか今一度自分に問う。
  • 市場価値<現在の年収:自分は会社に文句を言える立場ではないかもしれない、自分の会社は自分を評価してくれている。

2年おきくらいに転職活動をすると、「この直近2年間を市場はどう評価するのか」ということを知ることができます。自分の会社で成果を出すことももちろん大切ですが、自社だけで通用する「社内スキル」の向上に留まっていないか客観的に確認することができます。

僕自身は結果論なのですが、入社3年目の中盤、入社5年目の頭、で転職活動をしており、上記のような意義があったと感じています。

  • 入社3年目の中盤:市場価値>現在の年収、ではあったが、自社で新しい機会を得ることができ、やりがいを感じたので転職せず
  • 入社5年目の頭:市場価値>>現在の年収、加えて自社で新しい機会を見つけられず転職

ちなみに前者は、当初異業種、異職種を受けていたらほぼ 市場価値<現在の年収 となりました。その時の実感は、「思っていたより今の年収を維持するのは難しい」ということです。厳しい現実を突きつけられました。

一方で、途中から方針転換してきちんと自分のやりたいこととスキルに合う会社を探していったところ、ベストマッチする会社が見つかり、市場価値>現在の年収 になる会社を見つけることができました。このことは、やりたいこと、言いたいことを我慢してまで今の会社に居続ける必要はない、という自信を与えてくれました。

また後者までの2年間は目に見えた結果・成果といえるものは出すことはできていなかったのですが、かなりもがき苦しみ膨大な行動と仮説検証の蓄積はありました。これを話すととても評価しれもらえ、自分の2年間は評価されるということがわかり、自信になりました。

こういう書き方をすると、誰かに評価されるために働いている感じがして、息苦しくて嫌な感じがするかもしれません。しかし目の前の上司に評価されようとするのとは少し性質が違うと思います。それは、誰からも評価される人間を目指すというよりは、自分なりの専門性・強みを伸ばすことで、世の中の誰かからはいいね!と言ってもらえる人材を目指すことになるからです。
この視点は自らが起業家にならない限り、サラリーマンは持っておいた方がいいのではないかと考えています。

本気で転職したくなってからだと冷静な判断ができない

以前、転職を告げてきた後輩とこんなやり取りをしたことがありました。

後輩
後輩

◯◯さん、私転職することになりました!
◯◯という自動車メーカーに行きます!

わたし
わたし

あ、そうなんだ!転職おめでとう。うちの会社からいなくなってしまうのは正直残念だけど、頑張って!
よく仕事忙しい中転職活動できたね〜

後輩
後輩

本当に大変でした・・・

わたし
わたし

でも自動車業界これから大変じゃない?
どんどん自動運転化していくと、車売れなくなるよね。
今って車は停まっている時間が9割ぐらいなの大して、MaaSが進んで、稼働率上がったら当然必要な台数減るわけだし、車が売れない時代が来る。当然人もいらなくなるよね。
その辺どう考えて、どうして自動車業界選んだの?

後輩
後輩

・・・
マ、マース、ってな、なんですか?

わたし
わたし

え、あ、Mobility as a ServiceのMaaSよ。

後輩
後輩

・・・?

わたし
わたし

え、まさかご存じない・・・?

後輩
後輩

すいません、勉強不足で・・・

これに近いやり取りを何人かの人と、業界問わず何度かしたことがあります。
決して頭が悪いとか、思考力がないとかではなく、ほとんど業界分析をする余裕もないまま、とにかく今の状況から脱したくて転職活動をし、内定をもらった誰もが知る大手へ転職を決めた、という点を問題視しています。

人間余裕がなくなると冷静な判断ができません。とにかく今の状況から抜け出したい、という部分の優先順位が上がってしまうと、企業を選ぶ立場にいることができず、会社を見る目がどんどん甘くなってしまいます。

無理して転職する必要もない、よっぽどいい会社見つかったら転職するのもアリかな、くらいの余裕があるときに転職市場との接点を持っておくのが良いのではないかと思います。

それでは、このくらい緩い「待ち」スタンスでの転職活動ってどんなものなのか、というところを書きたいと思います。

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分野問わず使えるプラットフォームはビズリーチ

色んな企業が人材を探しに来るプラットフォーム

転職活動における難しさは、「自分に合う企業をどうやって調べるのか?」ということだと思います。知らない企業は受けることができません。ここが難しいところだと思っています。
前提として、ここまでの話の流れで「いい会社があったら転職しよう」くらいの緩い活動を想定します。

例えば、会社側から求人依頼を集めて、休職者を探すようなサービスの場合(例えばリクルートとか)、そのサービス会社が持っている求人しか情報を得ることができません。こういうサービス会社をたくさん登録すれば確かに情報は集まるのですが、今度は多すぎて見ることに時間を取られます。

リファラル(紹介)や対象業界特化のエージェントを探して依頼する、というのも手だと思いますが、今回誰でも使いやすい手段ということで、「ビズリーチ」を推したいと思います。

ビズリーチはおなじみのCMのサービスですが、ビズリーチ自体が出している求人というよりは「仕事を探している人と、従業員を探している人のマッチングプラットフォーム」である点が特徴的です。

我々仕事を探している側は、サービス上で登録しておきます。すると、従業員を探している側が「この人いいな」と思った人にスカウトメールを送る仕組みなのです。もちろん、自社含め見られたくない会社の人には公開しない設定にできます。現職の人には転職活動をしていることを知られたくないですからね。

このスカウトを送ってくる人は、会社の人事が直接の場合もあれば、会社から依頼されて適材を探すエージェントの場合もあります。

相手の本気度をスクーニングできる

さて、重要なのがビズリーチの利用料です。

求人情報が無事、会社から求職者に届くためには、「どちらかが課金しなければなりません」。
どういうことかというと、求職者の元には、「スカウトメール」と「プラチナ・スカウトメール」が届きます。前者はお金を払わないと見れないのですが、後者は無料会員でも見れるのです。これは後者の場合企業側が課金してスカウトメールを送っているということになります。

つまり、プラチナスカウトを見るだけならば「タダ」で使えるのです!

ちなみにスタートアップの場合、お金がないことが普通です。従って中々ビズリーチは使えないかもしれません。企業側が無料で使えるウォンテッドリーの方がスタートアップを探すには良いでしょう。

一方で、そもそも「薄給で働くのは嫌だ」という場合は、この時点でスクリーニングできるという考え方もあります。

思ってもいなかった会社との出会い

でもさープラチナスカウトってそんな頻繁に来ないんでしょ?

わたし
わたし

そのとおりです。


確かにプラチナスカウトは頻繁に来ません。しかし今必要なのは、自分にマッチした限られた情報であり、確認するのに時間がかかるような膨大な情報は必要としてません。

プラチナスカウトを送ってくるということは、企業側からすると「お金払ってでもぜひスカウトメールを見てほしい、有力候補!」ということに他なりません。これは求職者側からしてもマッチ度が高い可能性が上がります。効率的に企業をスクリーニングできるのです。

またもう一歩突っ込むと、自ら課金して応募してくる求職者は、企業側からすると「自分から応募しないと仕事が見つからない市場価値の低い求職者」と見なされかねません。

僕の場合業界をある程度制限していたのですが、プラチナスカウトの送り主は自分が知らなかった企業が多く、新しく企業を知る機会にもなりました。
誰もが知る企業はたくさんの応募が方々からあり、そもそも課金してまで人を集める必要がないかもしれませんね。

従って「誰もが知る大企業」よりも「知る人ぞ知る(つまりマイナーな)自分にマッチする企業」を探すのに適していると言えます。

お金もかからず、自分に合った会社を探せるいい使い方だと思いませんか?

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年収交渉は複数内定あってこそ

スカウトメール→面接(複数回)→内定

というプロセスで個社とのやりとりが進んでいきます。僕の感想では、今まで聞いたこともなかった、けれども自分のやりたいことにマッチしている、マイナー企業の場合双方のズレが少ないためテンポよく面接を突破できます。

このプロセスを進めるにあたって注意するポイントを2つほど挙げたいと思います。

内定後は待ってもらえない、これが基本、同時並行で

内定出た後どのくらい受諾と辞退を待ってもらえるか、というとこれはケースバイケースなのですが一般的には1週間です。交渉次第で多少伸ばすことは可能です。しかし「基本的にほとんど待ってもらえない」と考えた方が無難です。
ケースバイケースを少し紐解くと、企業側が「他にどれだけ候補者を持っているか」と「どのくらいその人を欲しいか」によって左右されます。

A社内定出ちゃったけど、B社まだ進んでないよ ~

ということがよく陥ります。これは難しいのですが、なるべく面接のスピードが同じになるように、先に進んでいる方の面接を遅らせる、等の工作が必要になってきます。どちらかというと、後から進んでいる&有望 な企業の面接を急ぎめで進めるのがいいと思います。

面接中の段階から、「ほかにどんなところ受けてるの?」と聞かれます。ここは僕は正直に答えてました。雰囲気は以下のような感じです。

わたし
わたし

会社名は申し上げられませんが、業界は同じで、〇〇系の会社と△△系の会社を受けています。僕がやりたい××にはどの会社からでも関われるのですが、どういう関わり方が一番フィットするか面接の中で見極めたいと考えてます。

交渉は手札が多いほうが勝つ

内定と共に提示される最重要情報、はい、それは「給料」ですね。

面接中には希望年収というものを必ず聞かれます。
給料アップを狙った転職を前提としているので、「希望年収」>「現在の年収」で答えていることを前提とします。

感覚的でしかないのですが、1000万超えない給与水準の場合、この希望と現在の年収のギャップは100万がいいところかなと思います。

よっぽど欲しいと思われる場合を除き、希望年収以上でオファーが来ることはありません。そのため、希望年収は、「アホか」と思われないレベルで高めに出す方が良いと思われます。

そうなると、オファー年収には以下5つのバリエーションが生まれます。

いくつか内定を頂くと、A~Eまで幅広く揃います。この中で「一番高い年収=市場価値」と捉えて差し支えないかと思います。

そして一番行きたい会社が一番オファー金額が高ければそのまま内定受諾、そうでは無かったら、以下のように交渉します。

わたし
わたし

X社から〇〇円でオファー頂いているのですが、〇〇円でオファー頂けないでしょうか。もしこの金額でオファー頂ければ御社に決めます。

このような形で交渉を進めながら、行きたい度と年収のバランスが取れた会社を選ぶことになります。このとき、内定を複数持っていないと交渉のカードがありません。企業が出せるギリギリの金額に給料を落ち着けるのが最も良い状態だと思います。

可能性を広く模索する上でも、自分の交渉の幅を持たせるためにも、複数社を同時に進めるメリットは大きいと思います。

P.S. 転職に絡んだ心を打たれた記事
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「転職したい」「新しいことにチャレンジしたい」けど、行動できない。そのような不安や悩みを抱えるサラリーマンをこの記事の読者としています。あなたの転職活動の背中を押すために、イノベーションの達人・濱口秀司さんの名言を揃えました。

イノベーションの文脈でよくお目にかかる個人的にも大好きな濱口秀司さんの名言集です。いい言葉がたくさんあります。個人的に心が打たれた名言3選抜粋させて頂きます。

  • 創造的な仕事をしている人へ。 空振りをしなくなったらその仕事は引退しよう。
  • ヒーローには弱点、悪役には欠点、名脇役には難点がある。弱点も欠点も難点も無い人はエキストラ。
  • やらない理由が10個、やる理由が1つなら余裕でGOサイン。 普通、やらない理由は、やる理由と比べて100倍多く思いつく。


P.S. 転職関係の本も一冊ご紹介です。
『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』 北野唯我 boompanch のレビュー (リンク先に本のまとめ書いてます)

boompanchさんのレビュー
boompanchさんの北野唯我『このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法』についてのレビ...

すごいオススメ、というわけではないのですが、この本のベースにある「いつでも転職できる、の確信を持った人が自由になれる。そして、いつでも転職できる人間が、それでも転職しない会社が最強」という考え方にはとても共感できます。

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