ニュースになるほど盛り上がりを見せているアメリカ発SNS「Clubhouse」、私も1/28に参戦し、はや一週間が経過しました。Clubhouseとは何か、どうやって使うのか、ということに関しては多数出ていますので(一つリンク貼りました↓)、自分が使ってみてよかったと思う点について事例を挙げながら紹介したいと思います。
なお現在のところ、iPhoneアプリオンリーのため、Androidでは使えません。Clubhouseの特徴として、アーカイブは残さない、録音も禁止、という規約があるのですが、AndroidではClubhouse起動中に録音ができないようにする設定をかけられないといったソフトウェアの違いがあるとのことです。
逃げ方としては、iPadを使うとか、古いiPhoneを使うといった対策は可能です。この場合、SIMを新しく調達する必要はなく、電話番号の認証は普段使っているAndroidで実施してiPadや古いiPhoneと紐付ければOKです。
Clubhouseがバズっている理由
1月最終週あたりから急にFacebook上でClubhouseの話が出始め、一方招待制であるがために参加したくでもできず、入れない人たちが招待してほしくて悶々とする、という状況が展開されていたように思います。
私自身も、最初はぼんやりしていたのですが、だんだん気になってきて、たまたま知人が招待枠ありますと投稿したのを見つけて急いで連絡して、なんとか入れてもらうことができました。
Clubhouseが急激にバズった理由として、”the fear of missing out” 「取り残される恐怖」が挙げられています。まさに上で書いたようにその場に自分がいないがために、貴重な場を体験し損ねているのではないか、という恐怖です。
加えて緊急事態宣言という、家に居ざるを得ない、そして時間を持て余す、だけど人と話したい、という状況がこれを後押ししたと思います。
私の使用事例紹介
著名人のトークを効く
誰もが最初に使いやすい使い方だと思います。Clubhouseでは自分がフォローしている人が主催、参加しているルーム(会話している部屋)が優先的にトップ画面に掲載されるため、自分が興味ある人が喋っているルームにワンタップで気軽に参加することができます。
ルームを表示させるには、ある程度のフォロー数がいないといけないため、最初は興味がある人を50人くらいはフォローしておいたほうが良さそうです。そこからだんだん広がっていくと思います。
自分が好きな俳優、カメラマン、経営者、などなど、いろんな方がClubhouse上で喋っているので、その雑談の場に入り込むことができます。途中参加になるので、なんの話をしているかよくわからないことも多々ありますが、そんなときはさっと去ってしまえば良い気軽さがあります。
AI研究の第一人者の先生に有名女優が鋭い質問してAIについて教えてもらうというルームがあったのですが、モデレーターの合いの手も光り、AIとは何かとてもわかりやすく解説してくれていました。
睡眠テクノロジーのスタートアップと遺伝子解析専門の方の対談では、リスナーの睡眠の悩みに答えるということもやってくれており、私は質問させて頂いたきっかけでFacebookでもつながらせていただき、それを気に毎日睡眠改善をしながらコメント頂いています。
本当に色んな人がルームを作っているので、何かしら自分の興味に合うものがある印象です。
ただ、有名人がスピーカーのルームは参加人数が多く、中々こちらが絡んでいく機会をつかめないため、自分が絡んでいくにはハードルが高い(当たり前ですが)のも事実です。
有識者に絡む・知らない人に突撃
個人的にオススメしたいのは、「人数が少ないルームに入る」ことです。トップに上から並ぶのは人気のルームも多いですが、一番下の「explore」というボタンを押すと更に無数のルームが出現します。下に行くほど参加人数が減ってくるようなのですが、少人数で会話しているルームを発見できます。
この中で興味を持ったテーマのルームに参加すると、全く新しい出会いや、知見が得られて楽しいです。例えばこんなことがありました。
- Facebook広告のプロがFacebook広告についての質問に答えるルームを開設してくれていたのですが、最新のOSアップデートで変わった部分の対策、まだネット上にも出ていないような情報を事細かに解説くれていて、ここまで無料で教えてくれるの?という感じでした。
- ドローンについて何でも質問答えます、という方が開いているルームがあり、入ってみると、ドローンを飛ばすための、空の使用権を売買するプラットフォームを作っているという方でした。今まで考えたことなかったのですが、土地を持っている場合、その上空にも所有権が及ぶということを知り、興味深かったです。
サーフィン好きのルームに入ったときに、僕がしゃべったときにたまたまリスナーで聞いていた人が別のルームで声をかけてきてくれたこともあり、Clubhouseという場が人と人とのつながりを自然に作ってくれている感じがしました。
ご無沙汰な友人としゃべる
Clubhouseでは、相互フォローしている人で、今オンラインの人が一覧で表示されます。懐かしい友人・コロナでご無沙汰な知人等様々混ざってくるのですが、オンラインのときに直通ルームを作って招待することで、気軽に話しかけることができます。
改めてメッセージでやり取りしてZOOMなんかで話すというようなやり方もいいですが、相手の状況もわからずちょっとハードルが高い部分もあると思います。そんな中Clubhouseだとこういう声のかけ方がサクッとできて、スキマ時間に話せるので良いと思いました。
こうやって二人で話し始めつつも、ルームの公開範囲をフォローしている人に拡大していくということもできるので、そこから更に知り合いがつながっていったりもします。「友人の友人とつながりやすい」というのも面白い特徴だと思います。例えばこんなことがありました。
- やりたいことリストにあった茶道の先生が友人経由でつながり、しかも自分の住んでいるエリアの近くの先生を紹介してくれるということに。
- 自分が普段サーフィンしているエリアでサーフィンをしている方に友人の友人という形で繋がり、今度一緒にサーフィンしましょうとなったり。
- 友人の友人で学校の先生をやっている方につながり、公立教育がガチガチで変化を起こすことが非常に難しいという悩み、マスコミの報道は一部を切り取っていて日常が伝わらないといった報道ではわからない現実を知れたり。
- 大学時代のカメラマンやっている友人と久々につながり、個人的に撮影の依頼をしたり。
多様なつながりが新たに生まれることも日常茶飯事で、埋もれていたつながりが復活することもあり、面白いです。
自ら主催、マーケティング
参加者の急増フェーズから、Clubhouse をビジネスに使っていこうという流れが出つつあるように感じます。
内容にもよるのですが、自らが聞く側にいても、マーケティングに一役買ってくれるという実感を持ちました。
自分ごとで言いますと、現在オンライン占いのマッチングプラットフォームを運営していますが、ここで展開しているワンポイント占い(10分間で一つ希望の内容を占う)を無料でクラブハウス上でやってみる、というトライアルをやってみたところ、数名参加してくれて好評でした。
ここでも手軽さが受けているように感じます。
またそもそもこういった占い部屋を開設したときに、入ってきてくれる人というのは、Clubhouse の独自アルゴリズムで何かしらの関係性があると認識された場合だと思われるので、入りやすいというのがあると思います。特に自分含めモデレーターをフォローしてくれている人のつながりだと足を踏み入れやすいのではないか、と。
こういった意味で、占いに限らずテストマーケティングや、実際の顧客開拓にも使えると思います。
Clubhouseが日常に
今回は具体的にこんな使い方をしていたら面白かった、という事例を挙げながら、話題のClubhouse を紹介してきました。
なんといっても「気軽さ」がこのSNSのウリだと思います。ちょっと誰かと話したくなったとき、誰かの声が聞きたくなったときに、さっと立ち上げてそのニーズを満たせます。
始めた当初は寝不足と時間泥棒がひどかったですが、ようやく一定の距離感で馴染めるようになってきました。もし招待希望者いらっしゃいましたら連絡ください。個人的なつながりのある方でしたら招待枠がある限り先着で招待させていただきます。
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