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化石燃料

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化石燃料とは

エネルギーの主な使われ方は、「冷暖房(特に暖房)」、「電気」、「運輸」です。そのほとんどは化石燃料によって賄われています。

化石燃料は数億年という単位をかけて形成されてきたものですが、産業革命以降大量に消費しているため、今後数十年で使いつくしてしまう可能性があります。

加えてCO2を排出するため、地球温暖化を促進させます。私たちは化石燃料への依存からどのように脱却できるのでしょうか。

  1. 石炭から天然ガスへの移行
  2. 化石燃料に炭素税をかける
  3. CO2を地下に埋める技術の開発(CCS)

以下は、国内における一次エネルギーから最終エネルギーまでのフローを表した図です。

エネルギーは何から作られ、どう消費されているのか


【第211-1-3】我が国のエネルギーバランス・フロー概要(2016年度)
資源エネルギー庁「平成29年度エネルギーに関する年次報告」 (エネルギー白書2018)
https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2018pdf/

一次エネルギーの化石燃料比率は9割

左端、一次エネルギーの割合を円グラフにしたのが下図です。こう見ると化石燃料(ガス、石油、石炭)でおよそ9割であることがわかります。

次に最終エネルギ-消費の方ですが、消費地でいうと「企業・事業所」が圧倒的ですね。
これだけだと、何に使っているかわからないので、用途別エネルギー消費のデータを持ってきます。

家庭で消費されるエネルギーの半分は暖房+給湯

下図は家庭で消費されるエネルギーの消費源の割合です。こう見ると、「暖房」と「急騰」で半分を占めています。つまり、「温める」ことに使うエネルギーが膨大だと言えます。確かに、ドライヤーに電子レンジに高温にする機器のワット数は他の家電機器と比べてもかなり大きいですよね(1000Wとか)。

【第212-2-6】世帯当たりのエネルギー消費原単位と用途別エネルギー消費の変化
エネルギー白書2018: https://www.enecho.meti.go.jp/about/whitepaper/2018pdf/

運輸部門はほぼ自動車とトラック

一方運輸部門は、ほとんどが「自動車」であることがわかります。グラフは割愛しますが、「運輸旅客」に関しては8割が自家用車、「運輸貨物」に関しては、9割が自家用・営業用トラックだからです。つまり、モビリティを電動化していくことでかなり化石燃料の使用量を減らせる可能性があります。単に電化していくだけでは、電気を化石燃料から作っている限り良くなりませんが、再エネ由来の電気でモビリティが走るようになると劇的に化石燃料使用量を減らせると言えます。

ここでは詳しく触れませんが、走行時のCO2排出量(Tank to Wheel)だけではなく、燃料採掘から自動車生産時まで含めたCO2(Well to Wheel)で見ると電気自動車よりもハイブリッド車の方がCO2排出量は少ないというデータもあります。そういう意味では、CO2排出量を議論する際は製品を使っている時だけでなく、製品の製造段階から考える必要があります。

自動車の化石燃料比率は高いですが、単に電動化するだけでは電気を何から作っているか次第で逆効果にもなりうることを留意しておく必要があります。

企業・事業所における消費エネルギーは多様

最終エネルギー消費の6割を占めたのがこの「企業・事業所」でした。この部分の実に7割が「製造業」になります。製造業は物を作る過程で大量のエネルギーを消費すること、日本は製造業が活発なことがよくわかります。

製造業だと括りが大きいので、内訳を細かく分けて示したのが以下のグラフになります。

ちなみにこの「総合エネルギー統計」ですが、初めて見たのですが、各部門ごとのエネルギー消費が細かく記載されていてものすごいデータです。お宝です。

さて、これを見ますと、「化学工業」1/4、「鉄鋼・金属」1/4、「第三次産業」1/4、「その他」1/4といったところでしょうか。この全体の量を減らすことも、化石燃料比率を下げることも中々イメージが湧きません。

鉄鋼など、炉でガンガン高温にするには化石燃料が必要ですし、化学工業もそもそも原料が石油由来だったりします。この辺はもう少し違う切り口で考える必要がありそうです。

日本のCO2削減目標値

日本は世界で10番目に人口が多い国ですが、CO2排出量は世界で5番目です。
現在国会では、30年までに26%、50年までに80%CO2を減らすという目標が閣議決定されています。

図2-3-1 我が国の温室効果ガス排出量と中長期目標
環境省: 第3節 パリ協定を踏まえた我が国の地球温暖化対策
https://www.env.go.jp/policy/hakusyo/h29/html/hj17010203.html

一次エネルギーに占める化石燃料比率が現在9割なわけですが、26%減は何とか達成できそうな気がします。しかし50年の8割減となると、達成の必要性は認識しつつも、道筋は皆目見えないように思えます。単に再エネ比率を上げるだけでは済みません。

随分最初の項目で長くなりました、次行きます。

地球温暖化、エネルギーに関するまとめはこちら

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コメント

  1. これまた、すごくわかりやすいです。直リンクで使わせてもらいますね。「総合エネルギー統計」も確かに充実です。

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