タイトル

VSフォード、組織との闘い

この1か月で映画館に行った回数13、月の半分は映画見てました。
さて、その中の一つ、「フォードvsフェラーリ」という映画を見て思うところがあったので、今回これを取り上げたいと思います。

Boompanchのレビュー(ネタばれなし)#Filmarks #フォードvsフェラーリ
映画『フォードvsフェラーリ』の感想・レビュー[31212件] | Filmarks
レビュー数:31212件 / 平均スコア:★★★★4.1点

あらすじ

ル・マンでの勝利という、フォード・モーター社の使命を受けたカー・エンジニアのキャロル・シェルビー(マット・デイモン)。
常勝チームのフェラーリに勝つためには、フェラーリを超える新しい車の開発、優秀なドライバーが必要だった。

彼は、破天荒なイギリス人レーサー、ケン・マイルズ(クリスチャン・ベイル)に目をつける。限られた資金・時間の中、シェルビーとマイルズは、力を合わせて立ちはだかる数々の乗り越え、いよいよ1966年のル・マン24時間耐久レースで長年絶対王者として君臨しているエンツォ・フェラーリ率いるフェラーリ社に挑戦することになる。


実話に基づいたお話のようです。
以下ネタバレ
するので、これから見る予定の方はご注意ください。
ただ、あらすじから話の大筋は見えますし(そうでないと映画にならない)、この映画の面白さはプロセスだと思うので、話を知った上で見ても面白いと思います。

あと、この映画はIMAXでも上映されているので、映画館で見ると臨場感が半端ないです。レース映画なので、音と映像の迫力は映画館ならではです。

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真の敵は・・・

フェラーリ打倒を託されたシェルビーはいわばプロジェクトマネージャーです。ミッションを達成するには、マイルズの起用が欠かせないと考えるのですが、天才・異彩・奇才が往々にしてそうであるように、彼も扱いにくいことこの上ない人財でフォードから嫌煙されてしまいます。

時は創業者ヘンリーフォードが代替わりし、フォード2世が率いるフォード、ここ数年販売不振にあえぎ、業績低迷まっしぐら。

成功体験に引きずられ、絵にかいたような大企業病に陥ったマンモス企業になっています。 社内政治がはびこり、稟議は膨大なスタンプラリー、意思決定スピードはなまけものクラス。
この映画、「フォードVSフェラーリ」というタイトルなのですが、2人にとっての真の敵はフェラーリ以上に、「フォードそのもの」なのです。
つまり如何に速い車を作り、速く走るかの手前、メインは組織との闘いなのです。

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組織と戦う上でのヒント

これ見ていて思ったのは、大企業病に陥るのは日本だけじゃないんだ、という当たり前の気づきです。何となく日本にいて、日本の大企業の生産性の低さを目の当たりにする一方で、シリコンバレーの企業の成長を見ていると、大企業病ってのは日本だけじゃないかと思ってくるのですが、ここで描かれるフォードは大企業病そのものです。
そのため、大企業で長いこと働いてきた僕としては、わかるわーという場面が多くて、洋画なのに共感できる物語でした。

組織を突破するには、正面突破じゃ難しいですよね。実際にシェルビーは最初の方は疑いもなく正面突破を敢行し、見事に阻まれます。じゃあと組織の顔色ばっか窺っていては結局本当に必要なこと(ここではマイルズの起用)はできないですよね。
組織と上手く対話しつつ、時には、ここぞという時には、リスクの高い手荒な手段も使う、それを見事に見せてくれます。

そして、だましだましにでもなんとかすり合わせて進めていけたとしても、反対勢力は常に反転攻勢を狙っている。彼らとどう上手く折り合いをつけるのか、最後に大事なことを教えてくれます。手柄をどうするか、です。これはシェルビーやマイルズ自身も狙った結果ではありませんでしたが、結果的には、本当にやりたいことは達成しつつ、組織とも折り合いをつけるという組織人として最高のパフォーマンスを出します。

このディテールがどこまで実話に沿っているのかわかりませんが、 組織での本当に有能な人間の立ち回りという意味で非常に面白い実例だと思いました。

個人的には、シェルビー演じるマッドデイモンも、マイルズ演じるクリスチャンベイルも好きな俳優なので、配役がまた良かったです。ぜひIMAXで視聴がおすすめ、なんか最近は更に上位のIMAX レーザーなんてのもあるんですね、驚きです。

P.S. ちょっと前の面白かったNewspicksの記事の紹介
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【独白1万字】ドンが語る。ダイキン、「無敵経営」のすべて
「失われた30年」を勝ち続けてきた企業、ダイキン工業。空調機器の世界トップで、海外売上高比率は約8割。パナソニックに時価総額で2倍の差をつける。 その成長を牽引してきたのが、1994年に社長に就...

ダイキンとは、そう、あのエアコンのダイキンです。
昔、前職のとても有終の出世頭のマネージャーが転職して行ったことで頭の片隅に引っかかっていたのですが、こんな凄い会社だとは知りませんでした。
ちょうど大企業のトピックだったのでここで紹介しようと思います。

以下抜粋です。

  • 経営トップも考えていることの7、8割はほかの人と同じ。だったら、そうしたことは下の人間に任せ、彼らの仕事を邪魔しない。経営者は会社を外からの視点で見て、「皆が右を見ている時に、あえて左を見る」ことも必要です。そうすると見えないものが見えてくることがある。
  • 2流の戦略と1流の実行力、半歩先でいい、間違ったらすぐ修正する。
  • 海外の現場に行ったら、「マネージャーミーティング」というのを3日間くらい開いて、そこで現場のことを聞き取るし、こっちも言いたいこと言います。そうしたら、ダイキン本体の役員会に諮る前にその場で決めていく。これがダイキン流のフラットな組織運営だとか現場中心の組織だとかやと思いますね。
  • よく「ヒト・モノ・カネ」と言いますが、「経営の営みは人」やと思うんです。企業の技術力も販売力も全部、人ですわな。買収でも最後は人同士の対話。リーダーシップもリーダーは人。経営の安定時と緊急時では、リーダーシップは違うから、状況に応じて向いている人に変えていかなあかん

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