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退職者をつなぐアルムナイネットワーク

アルムナイとは、卒業生、同窓生、OBの意味を持つ”alumnus”の複数形”alumni”からきてます。

つまり、会社を退職した人と会社との接点となるネットワークです。なんの意味があるのか?実は昨今、一度会社を辞めて再び出戻りする人が少しずつ出てきています。

コンサル業界のように、業界内で転職するのが一般的な業界ではこれまでもあったかと思いますが、これが大企業でも起き始めているのです。

新卒パナソニックで、マイクロソフト日本法人代表を勤めていた樋口さんがパナソニックへ出戻りしたのがとても印象的でした。↓参考

参考

「パナソニックを活性化し、50年100年続く会社にするために」――、
マイクロソフトの樋口泰行会長が“もうひとがんばり”する理由https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/special/1048855.html

個人的にこれはすごくいいなと思い、前職在籍中に小さく立ち上げました。

辞めた今となっては自分がアルムナイの一員になっております。
(当時は自分が辞めることは考えてませんでしたが・・・)


当時前職の会社では若手を中心に離職が相次いでいたのですが、少しマクロで見てみると、「同じ会社のバックグラウンドを持った人材が日本中(下手したら世界中)に広がっている、これはむしろ良いことだ」と思いました。

変化のスピードが早く、既存事業の延長線上に未来を描きにくくが無くなってきている現代のビジネス環境の中で、前の会社がどんな会社がわかった上で別の会社にいる人というのは、前の会社との協業のアイデアを思いつきやすいと思いますし、また戻ってきて活躍する(出戻り)というのも十分考えられると思ったからです。

特に、今会社に無いスキルが必要なときに、会社に所属しながら身につけようとするよりも、外に出て身につけて、また戻ってきた方が会社にとっても個人にとっても良い場合があります。

もちろん戻ってくる保証はないのですが、会社と個人の関係性としてゆるく繋がっておくのはとてもメリットがあると思いました。


立ち上げるときは、「有志の思いつきではいつか存続しなくなる」と思ったので人事を巻き込みました。このときの人事部長がとても共感してくれて、社内の反対を押し切って通してくれたのをよく覚えています。

社内では、「引き抜きにあうのではないか?現職社員の離職を加速するのではないか?」という意見も出ました。その懸念はわかるのですが、これはすなわち、自社の魅力の無さをアピールしているようなもので、社員から選べれるような魅力作りに同時に励まないといけないです。当時の人事部長はそこまで考えていらっしゃったのだと思います。

さて、具体的にアルムナイネットワークの立ち上げって何かというと、実際やったことは、公式のフェイスブックページを作ったということです。媒体を何にするかは迷いましたが、簡単にできることを優先した形となりました。

そして、退職していく人たちにアルムナイネットワークの案内のビラを渡したり、退職した人たちに人づてで連絡して入ってもらったりということをしてました。100人近くが入ってくれたと思います。

ただ・・・難しいのがこの運営・・・。そもそも何をすればいいのか?
結論から言うと1年半ほどで計4回ほど飲み会を開催したに過ぎないです。1回目5人、2回目20人、3回目5人、4回目5人(人数はざっとです)また人事の方が不定期で会社のニュースを投稿してくれていました。

フェイスブックページの難しさは、やってみてわかったのですが、知らない人ばかりの中で、参加表明をするのはハードル高いということです。フェイスブック上で告知しただけで参加表明してくれたのは2人だけ・・・なんてこともありました。地道に個別にお誘いをして集めるのは避けれれない。

このように、飲み会一つ開催するにも中々運営が大変なのが数年運営していてわかってきました。人事と一緒に開催したものの、マニュアルもゴールも不明確な中、ボランティアで動いてもらうことを期待するのは中々難しかったです。

僕が今思うのは、


「アルムナイネットワークは会社の人事戦略の一つとして位置づけるべき」

ということです。

大企業ではまだまだ辞めていく人は裏切り者、一度辞めたら関係性はおしまい、という風土は少なくないと思います(数年前自分の部長がそう言ってました)。この考え方をアップデートして、一度入社した人は社会人人生を通して関われる、そして外の人材も、新たな仕事へのアサイメントのときに積極的に活用していくということです。

そのためには、当然どんな人が辞めていって、彼らが今どこで何をしているのか、どんなスキルを身に着けていて、どんな成果を上げているのか、人事はよく知っておく必要があります。なので人事は定期的にアルムナイを歓迎するイベントを開催して、タダで飲み食いしてもらって、細く緩くつながることを積極的にやったほうがいいと思うのです。

これまでの4回の中でたくさんの退職者の方々とお会いしてきましたが、ほとんどの人が辞めた前職の会社を好きでいていて(そもそもそういう人しか来ないですね笑)、二度と戻りたくないという人は決して多くない。それはつまり、やりたいと思える仕事と、力量に見合った待遇を出せれば十分戻ってきてくれるということだと思います。

そんな社会人生を長いスパンで見た会社との付き合いができると素敵だなと思います。僕がタダで飲み食いしたいから言ってるわけじゃないですよー笑

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