自分の消費行動に変化が出てきているとここ数年感じているのですが、今回は服に関して掘り下げてみたいと思います。
最近は服を買うとなると、「ユニクロ」か「ファクトリエ」の二択になりました。昔はコート一つ選ぼうと覚え場セレクトショップにを回って検討していたものですが、最近はそうした服選びがめんどくさくなり、自分の中で決めたブランドから買い続けるという消費行動に変化しています。
こうなると「安心して変えるブランドとは?」という基準が大事になるのですが、「質」「価格」「好み」という一般的な要素以上に昨今は「理念共感」や「環境配慮」といった点が自分の中で重要視されつつあることを感じます。
その流れで僕は「ユニクロ」と「ファクトリエ」に落ち着きました。
ユニクロは、着ていない人はいないのではないか、というくらい皆に愛されている日本ブランドですが、ライフウェアと定義されるのがピッタリだと思います。僕の中では下着のほとんどはユニクロです。エアリズム、ヒートテック、パンツと大量に所持していますし、襟が汚れて寿命が短い&形状記憶でアイロンレスで運用できるシャツはユニクロにお世話になっています。
そしてもう一つが「ファクトリエ」です。今では2%とごく僅かになってしまった純国産のアパレル産業を、工場直販という形で支えているファッションブランドです。昨今ではD2Cの枠でも注目されていますが、日本のものづくりを支えるという考え方と、「語れるもので、日々を豊かに」という理念に共感してお世話になっています。
洋服の値段に関しては、値段が倍しても、2倍長く使えるのならばゴミが減るのでそちらのほうがいい、という考え方をしているのですが、ファクトリエの製品は質が良く高いのですが長く使えるものが多いです。
お値段的に少し高めの設定になっているので、最初は手が出なかったのですが、だんだん服選びがめんどくさくなってくるのと同時に、上述の価値観に自分自身がシフトしていって値段の基準がゆるくなっていった気がします。
流行り廃りではないので、在庫を大量に抱えて売るというスタイルでもなく、逆に言えばタイミングを逃すと売り切れになる製品もあるのですが、裏を返すと一度も袖を通されることなく廃棄される商品も少ないわけです。
加えて流行り廃りというよりは、シンプルなロングセラー商品が多いので、長く着やすいです。ワンポイントのアクセントやアウター、パンツに採用しています。
ファクトリエ購入商品リストアップ:全17種
ここまで結構な数の商品を買ってきたと思ったので、一度リストアップしてみました↓。
なお、私のファッションスタイルは、キレイ目スタイルで、カラー診断の結果は「夏」でした。ファクトリエは夏の服を手厚く扱ってくれているところが僕的には使いやすい理由にもなっています。
※カラー診断自体もファクトリエでやったのですが、これについては文末で紹介しています。
さて、こうやってリストアップしてみると、結構な数買っているなあと感じるわけですが、正直いえば、買ってよかったと思うものと、これはちょっと微妙だったかなと思うものがあります。それでも、買わなければよかったというわけではなく、日本のものづくりとよりよい社会に向けてお金が使われたことに対する満足感はあります。
気に入っているものをピックアップ
耐久性に関しては、長く使っているものしか評価できないのですが、個人的に気に入っているものをピックアップしてみたいと思います。
1.長財布
革小物メーカーヒロアンの長財布です。カラーをオーダーで二色選べるのですが、このカラーの組み合わせに熱狂して購入しました。このお財布革を二枚張り合わせて作っているため、圧倒的な薄さを誇っています。ポケットに入れてもあまり膨らまずスタイリッシュ、革の質も良い感じで、カッコよいです。値段もリーズナブルです。あとはどのくらい長持ちしてくれるかですが、1年ほど使っている感じ劣化は見られないです。
2.永久保証靴下
名前を見た時、「え?」となった靴下。一足2,000円もするのですが、なんと「穴が空いたら交換してくれる」そうなのです!しかもこの保証は永久に続くとのこと。驚きでした。
これまで1,000円で4足のユニクロの靴下にお世話になっていた身としては相当の奮発ぶりではあるのですが、一生使えると思うと悪くないと思って地道にその数を増やしています。
ちなみに、「ノーマル」と「ビジネス」と2種類あるのですが、ノーマルの方がおすすめです。厚手なのですが肌触りが良いです。夏に不愉快な感じはありません。
穴が開く前に失くすのではないかという不安がありますが、今の所健在です。まだ数年しか使ってませんが、今の所穴があく気配はありません。これこそ長く大事に洋服を使っていくという思想の代名詞の製品なので愛用しています。
あらゆるものの消費行動が変化していく
お金を投じる事自体が、その対象となる商品や会社に対して「いいね!」しているということだと思っているのですが、欲しい物があるなら、できるだけ今後も長く続いてほしい会社から買おうという観点が強くなりました。
これは、コロナの影響もあると思います。コロナは「支えよう」という想いにドライブされた消費がふえたのではないかと思います。飲食店は感染の場として注意しなければならないですが、「ここは潰れてほしくない」というお店はなるべく足を運ぶようにしています。
こう考えていくと、クラウドファンディング的な要素、投げ銭的な要素がもっと消費の中にも普及していったら良いのではないかと思います。例えばお会計が5,100円と言われたときに、この店良かったなあと思ったら勝手に6,000払ってしまうような感じです。PayPayなどの最近の決済は自分で金額を入力する仕組みなので、こういうことがしやすいのではないかと感じています。
現金のときは、敢えて「お釣りいりません」とやることもありますが、現金はこういう支払い方が自然にしやすいものの、電子決済がふえていく流れの中で、電子決済でこういう仕組みがあると良いなと思いました。出している食べ物そのものとは別の付加価値があると思うし、それ自体を値付けするのは消費者側でいいのではないか、そんなふうに思います。
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