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始まり方から見るスタートアップ

スタートアップっていうと、創業者が思いついたアイデアをもとに、限られた自己資金をでガレージではじめて、
VCに見初められながら資金調達、IPOして一気に大金持ち、そんなイメージではないでしょうか。
そんな一般的なスタートアップのイメージとかなり違うなと思うのが僕のいるスタートアップです。

社長が大手のメーカーで長年研究し、業界で名のしれた研究者です。イメージとしては、大企業からスピンアウトして作ったスタートアップというのが近いです。
こういう性質の起こり方をしたスタートアップというのは、良し悪しがあります。ざっと思いつく良し悪しはこんな感じです。

良い点
  • 技術(差別化)のベースがある、それが故もあるが最初から資金調達をしやすい
  • 大企業の組織論の中だと、意思決定が遅すぎて進まない&リスクが取れなくて結局進まない、となるところをスピード感を持って事業運営ができる
  • 会社のルールや、報酬の仕組み、等々ゼロから構築できるので自由度が高い
悪い点
  • スタートアップなのに、大企業っぽいしがらみが出自企業発生する。
  • テック系だとIP(特許)関係や、出自会社との業務の仕切りなどの交通整理が必要


自分は転職前大企業で新規事業をやってました。これは自戒を込めてかつ誤解を恐れず書くのですが、はっきり言って「新規事業ごっこ」だったと思うのです。
これは、大企業という人材的にも資金的にも余裕のある会社の道楽で、失敗してもたいして痛くない、という構造的な状況がそうさせていると思います。

流石に今は、風潮的に新しいことやらないと、となっているので表立っては軽視されないものの、稼ぎかしらの事業やってる人からすると、「そんなお遊びに人だせるか」という気分なわけです。
勢い、新規事業はやらねばならないという建前のもと、暇な人間がアサインされ、やっている感を出し、結局ものにならず、お取り潰しになる。

もしくは、よくわからないものに対してゴーサインがかからず、探索ばかりが続く状況になる。
ここまでひどくなくても、エース級の人材を育てて行こうとなったときに、失敗のリスクが高い新規事業に送るかというと、やはり既存事業に置きたくなる、その心理は理解できます。
抜き差しならぬ危機感が情勢されにくい大企業で新規事業を危なっかしい経営判断しながら勧めていく、ということは構造的に難しい。

100歩譲って新規事業に極めて理解があったとしても、それを行う側が、「失敗したら元の場所に戻ればいい」という保険を持っているのと、背水の陣で臨んでいるのでは当然意識が違います。
自分自身がこれを体感してこれじゃあお話にならないと思ったのです。

だからこそ、大企業から新規事業を起こす形として、

カーブアウト型のスタートアップ

は一つのやり方だと思います。

という強力な差別化要因を持ちつつ

という焦燥感を獲得したやり方だからです。

まさに僕がいる場所はそういう場所な気がします。

デメリットも考えてみると、やはりそれはしがらみだと思います。
当然カーブアウト型となると、出自の会社からああだこうだ言われます。株を3割以上持たれたりすると本当に厄介です。

この辺大企業側がどこまで自由度を与えられるかが肝になると思います。僕の前職の会社では頑張ってカーブアウトした先輩がいましたが、準備に3年要してましたし、結局ブランドを使う使わないで随分揉めて、大変そうでした。そして創業者すらストックオプションが全くない、ちとあんまりだなあと思いました。
ここまでひどくなくても、一出資者くらいの位置づけで、泳がせるくらいの距離感でないと、しがらみばかりで外に出したのに実態変わらないということになりかねないです。

それでも、大企業の中の組織を変えるというのはあまりにも大変なので、外に出してその中で自由にやってもらう、という方がまだハードルは低いのではないでしょうか。

ここ数年感じていたのは、日本の大企業には眠った技術が本当にたくさんあるということ。これを柔軟な発想と行動力のある人材が活用できる場を外部に用意してあげることができれば、まだまだビジネス化するチャンスはそこら中にあると思います。
その可能性を自分が外に出てみて、より感じるようになりました。

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